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カビはキノコや酵母と同じ仲間の「真菌」に分類される微生物です。細菌やウイルスの一種と思われがちですが全く異なる分類です。

カビは本来、土壌中に存在し、植物などに寄生しています。成長すると胞子を空気中に飛ばし、建材や食品などあらゆるものに付着します。胞子が着床した後の成長に必要なのは、適度な栄養、酸素、温度、水分です。これらが整っていて初めてカビは成長します。

空気が動かないことや、適度な環境が一定時間続くことも、胞子の着床や菌糸の成長に必要な要素となります！

カビはｐｈ2.0～8.0の幅広いｐｈ域に生育できますが、ｐｈ4.0～6.0の範囲の微酸性が最適です。

カビは植物の種にあたるものが胞子で、胞子は成熟すると空気中に飛散し、風に乗って運ばれて条件の良いところで発芽します。胞子はきわめて小さく肉眼では確認できませんが、私たちの生活環境のあらゆる大気中に飛んでいます。浮遊する胞子が対象物（基質）に落ちて発芽し、基質の表面や内部など栄養分がある方向に向かって、菌糸と呼ばれる糸状の細胞を伸ばしていきます。やがて空気中に伸びた菌糸の先端に胞子ができます。多くの菌糸が枝分かれして集落すると、その先端の胞子により肉眼でも見える大きさとなって現れます。

この因子の内どれか1つでも生育に適さない状態にすることで微生物の生育は防ぐことができます。

１…温度

ヒトが生活している温度で十分発育できますが、温度が低くなると増殖がゆっくりとなり活動も鈍ります。しかし、低温にも強いカビもあり氷点下４０度位の冷凍室の中でも確実にゆっくりと増殖するカビや３５～６０度の高温でも平気なカビもいます。

２…湿度

７０％以上とくに90％以上がカビに好適な温度です。日本の様に高湿の気候はカビの天国です。正月の餅が寒いところでも１０日以上経つと青、黄、緑、黒のカビが生えるのは餅に水分が多いからです。逆に好乾性のカビもあります。コウジカビの一種であるユーロチウムやアズキキイロカビの一種、ワレミア・セビなどが挙げられます。

3…酸素

呼吸のための酸素を必要とします。酸素が無い環境や炭酸ガスの多い環境では生育は妨げられます。

4…ｐｈ（水素イオン濃度）

ｐｈ2.0～8.0の範囲の強酸性からアルカリ性まで幅広い条件で生育可能です。最適なのはｐｈ4.0～6.0という弱酸性の環境です。強酸性の液、例えば濃い硫酸銅の液にもカビは生えますが、これは突然変異を起こす性質があるからです。

5…栄養素

糖分、セルローズ、でんぷん、石油などの炭素物やタンパク質、アミノ酸、アンモニア、硝酸などの窒素物で生育しますが。他にも水に溶けている無機質のマグネシウム、カリウム、鉄、亜鉛なども必要とします。栄養の取り入れ口は菌糸です。

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どのようなことでも構いませんのでまずはお電話、お問い合わせだけでも大丈夫です。

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